外部からの東大院試(物理)の話

東大の院試問題は簡単ではないです。
でもしっかりと基本を抑えておけば、まったく歯が立たないということはありません。二ヵ月ほど院試の対策に時間をかけたのですが、その中で気づいたことを書きたいと思います。

1.勉強方法≪数学≫
とにかく基本をしっかり身に着けたら院試問題を解いて実践するのみです。
数学においてはもう過去問を見ればわかりますが、問われる内容はすごく限られてます。
何より行列を頑張りましょう。あとは微分方程式の解法をいろいろと問われると思うので、そっちも確認しておきたいところです。
私は問題を解く前に一冊でコンパクトにまとまった参考書を読んでから入りました。
使っていたのはこちらです。

これならわかる工学部で学ぶ数学

大学で学んだことの復習が第一と思いますが、それに重ねてこの本を読むことでたいていの知識はカバーできたと思います。


2.勉強方法≪物理≫
物理のテストは4時間の長丁場です。
全部の問題ができなくても大丈夫ですが、まったくできない問題が一つでもあるとかなり厳しくなります。
個人的においしい問題は一題目の量子力学ですね。
これは量子力学1(猪木・河合)を読んで過去問を解くのみです。

それに対して二問目に出題される統計力学は当たりはずれがある気がします。
カノニカル・グランドカノニカルのポテンシャルからエントロピーやエネルギーなどの求め方、フェルミ粒子やボーズ粒子の分布関数などを理解したうえで、あとは自分の解ける問題が出ることを祈っていました。笑

三問目は多くの場合電磁気、たまに古典力学の問題が出ます。電磁気の問題はマクスウェル方程式から解いていくパターンが多いので、パッと見てわからなくても頑張って計算してみましょう。

4-6問目は実験の問題ということで、一体どうやって準備をすればいいのかって話ですが、これは過去問を解いてわからないところはググってできる限り完答を作る努力をしましょう。
案外出された問題が東大の実験レポートの課題から出されていることなどがあり、外部の学生からしたらさっぱりわからないような問題でも答えが見つかることがあります。
経験としてはガンマ散乱、光電効果、電子対生成の三パターンからなる光と電子の相互作用は頻出する気がします。でもこういう頻出問題より、今まで見たことがなかった問題のほうがじっくり取り組んでみると簡単である場合があります。私は頻出問題はある程度チェックしていましたが、本番ではグラフ読み取りがある問題は比較的時間をかけずに解ける場合が多いのでそっちを狙ってましたね。


3.倍率の話
大学院の倍率は学部のころより低いです。
大学院のホームページでも確認できますが、だいたい受験者200人くらいに対して合格者は130人くらいだと思います。
つまり、三人に二人程度は受かるわけです!
しかし、ここにちょっとした罠があります。内部生と外部生では合格率が結構違います。
院試合格者の内部生比率はおよそ半分です。つまり60人程度は内部生であると考えられます。
ところが東大の理学部所属の学生数は四年生の段階で70人程度らしいので、内部生の合格率は8割程度!
ほぼ合格する安心設計なわけですねー。
私の立場としては外部からの受験です。外部からの受験者だとどうでしょう?
残りの受験者数130人のうち合格するのは70人ほど、つまり合格率は50%近くまで落ちてしまうのです。
そういうわけで外部受験の方は、低い倍率に惑わされず一生懸命勉強しましょう。

4.合格点の話
だいたい7割くらいとれば受かるとはよく聞きますが、実際私の点数もその程度だと思います。
しかし、当たり前の話ですが人気の研究室に合格するのと、どこでも構わないからとにかく合格するのとではまるで話が違います。
後悔しないためにも妥協ラインなどは設けず、少しでも高い点が取れるように頑張りましょう。
それほど研究室にこだわりがないという場合、指導教員の振り替えをありにしておけばより安心です。
でも筆記のあとで口述もありますので、自分の受ける研究室の志望理由などは明確にしておくべきです。

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